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青空のうそつき

なんか自分の絵に限界を感じる・・・

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ゆかゆゆ描きました。
yukayuyu_s.jpg








BGMはコレ。歌詞が二人の関係を彷彿とさせます。



もいっちょ動画紹介。昔紹介したやつの続きです。
妖々夢編で、これまた二人がいい関係。おまけまでがっつり見ることをお勧めします。



で。
以降はゆゆゆかSS(もどき)です。たまには攻守逆転もいいよねって感じで。
よろしければどうぞ~

忘却とは罪でもあり救いでもある――とはあの閻魔様の言葉だ。
それを聞いた時、苦手だったあの人が少し好きになれる気がした。




『桜花幻葬』




 満開の桜の下で幽々子が眠っていた。それを紫が見下ろしている。
 すぅすぅと、寝息が聞こえる。それを聞くたびに紫はなぜか安堵していた。

「・・・・・・」

 どれくらい時間が経っただろうか。ぴくりと、紫が動く。
 幽々子の頬に涙が伝っていた。
 日傘をたたみ、幽々子に近づいてそっと涙をぬぐう紫。

「ん・・・・・・」
「おはよう幽々子」
「・・・・・・紫」
「こんな所で寝てちゃだめじゃない」

 言われて幽々子は辺りを見回す。周りは見渡す限り桜、桜。建物も何も見えない。
 そこは冥界の最北端だった。白玉楼からだいぶ距離が離れている。

「何でここにいるのかしら」
「私に聞かれてもね」
「・・・・・・ええと確か、たまには歩いて桜並木を通りたくて、気づいたらここに」
「まったく見た目だけじゃなくて、頭の中まで春なんだから」

 毒づく紫だが、幽々子の反応は鈍い。薄く瞳を開けてぼうっとしている。

「幽々子?まだ寝ぼけているの?」
「・・・・・・さっきまで夢を見ていたの」
「夢?」
「ひどく哀しい夢だった気がするのだけど、思い出せなくて」
「・・・・・・哀しい夢なら無理に思い出さなくてもいいんじゃない?」
「それもそうね」
「・・・・・・さあ戻りましょう。妖夢がおやつを作って待っているわ」

 先に白玉楼に行っていた紫は、幽々子がいないことを知りここまで探しにきたのだった。
 自力で起きる気のない幽々子の前に、紫が手を差し伸べる。

「ほら、立って」
 
 手を引かれた幽々子が起き上がった瞬間、突風が巻き起こった。
 はらはらと落ちていた桜の花弁達が重力を無視し、一斉に舞い狂う。
 ――桜吹雪の中、幽々子は紫に唇を重ねていた。

「・・・・・・っ」
 
 辺りが静けさを取り戻すと同時に二人の唇が離れる。その間には名残おしむかのように糸が引いていた。

「・・・・・・ゆ」
「んーこれは羊羹ね。先におやつ食べたでしょう」
「・・・・・・」
「どう?図星でしょ」
「・・・・・・謝るべきか褒めるべきか呆れるべきか迷うわね」
「ああ、戻るまで我慢できない。紫を食べちゃおうかしら」
「・・・・・・私はおいしくないわよ」

 幽々子は桜の幹に紫を押しやると、首に巻かれた赤いリボンをしゅる、とほどいた。 
 白い首筋が露になる。

「大丈夫よ、私は悪食家だから」









 
 白玉楼への帰り道、二人は桜並木を歩く。ふわり、ふわりと歩く幽々子に対して紫の足取りは重い。

「・・・・・・まったくとんだお戯れね、お姫様」
「どういたしまして」
「褒めてない」
「そういえば西洋の物語に王子様の口付けでお姫様が目覚める、というのがあるらしいわ」
「王子を襲う姫なんて聞いたことないけど」
「紫が王子様なんて言ってないけど」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・はぁ、どうも今日は押され気味ね」
「ふふ、やっぱり紫と遊ぶのは楽しいわ~」
「私で、でしょ」
「うふふ」

 ころころと笑う幽々子を見て、紫は足を止めた。

「紫?」
「・・・・・・よく笑うようになったわね」
「?」
「まぁ若干タチが悪くなった気がするのは、アレの影響かしら」

 ふと、紫が見やった方向には大きな裸の桜があった。西行妖だ。

「どうしたのよ」
「なんでもないわ・・・・・・そうねえ、悪食家に妖夢のおやつはもったいないので私が食べちゃいましょう」
「!?」

 驚く幽々子を尻目に、スキマを広げ始める紫。

「羊羹の他にも作ってあったみたいだし、ああ楽しみだわ~」
「ちょ、ちょっと待って、私は美食家でもあるのよ?」
「それじゃあ先に行ってるわね」

 紫がするりと入ると、無常にもスキマは閉じられていく。

「あああ、待ってよ紫~~~~~~~っ!!」
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2011.03.19 22:21 | その他創作 |

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